(一社)LGBT理解増進会・LGBT理解増進ネット(最新情報)

同性愛や性別違和など性的マイノリティの人々が、日本社会で自分らしく生きていけるための、すべての基礎となる理解増進法の制定を目指します。

【お知らせ】

 当会代表理事繁内幸治が、11月4日(令和元年 2019)、(一社)LGBT新潟主催の講演会に登壇しました。(ANAクラウンプラザ新潟にて
 
 その講演会を取材して頂いたNST新潟総合テレビの放送の中で、使用されたフリップに不適切な表現がありました。
 
 「レズビアン」と表記するところを、当事者が侮蔑的な表現と感じる「レズ」との表記になっていましたので、当会として、当該表記は避けて頂くよう申し入れするとともに、善処するよう申し入れをしました。
 
 放送自体は、よい内容なだけに、日ごろ使用しているフリップが不適切ということだと思いますので、今後はこのフリップは使用しないように申し入れましたが、編集の際のチェックの甘さが露呈してしまったこと、放送後もそれに気づかなかったことを思うと、基本的な知識が不足していると考えています。
 
 この表現は避けて頂くように講演でも話をしておりましたので非常に残念です。
 
 当会としては、よい機会ですから、再発防止を含めて、主催者とともに学びを深めるための研修会を実施することを提案したいと考えています。
 
 また、トランスジェンダーの定義も、「体の性、心の性」を使用することには注意が必要である旨も申し添えました。
 
 報道機関に正しい報道をして頂くためにも、早急に学びを進めて頂くことが必要だと痛感しています。
 
 
一般社団法人 LGBT理解増進会
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【訃報】

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経団連でのLGBT理解増進会キックオフイベントにて

当会顧問宮川典子衆議院議員の逝去に際し、謹んで哀悼の意を捧げ、衷心よりお悔やみを申し上げます。

お別れの会の詳細につきましては、下記をご参照ください。

40歳と言う若さでの乳がんでの急死に、本人もきっと不本意だと思っておられることでしょう。

まさにこれからの活躍が期待されたところです。

当会は、宮川顧問を名誉顧問とし、遺志を引き継ぎ、LGBT理解増進法を成立させ、「10年先の世界一」を目指して活動を進めて参りますので、更なるご理解とご支援をお願い申し上げます。

 
令和元年9月13日
(一社)LGBT理解増進会 代表理事 繁内幸治

 

通夜・葬儀は近親者のみで執り行われ、お別れの会が下記の通り、開催されます。

<故 宮川典子 衆議院議員 お別れの会>

日時:9月29日(日)13時00分~
場所:アピオセレモニーホール甲府
   (山梨県中巨摩郡昭和町清水新居1020 電話0120-11-4490)
葬儀委員長:麻生 太郎 副総理・財務大臣
喪主:(弟)宮川啓一郎 殿

 

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徳島県那賀郡那賀町での人権教育研究会にて講演

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令和元年(2019)7月26日、徳島県那賀町立鷲敷中学校を会場とした那賀郡人権教育研究大会において、当会代表理事が講師を務めさせて頂きました

那賀町にある全小、中、高の90人の先生ほか、教育長もご参加頂きました。予定のある先生以外は全員ご参加の研究会でした。

人口8,400人の町の抱える最大の課題は、人口減による過疎化。このような地域でどうLGBT人権文化を根付かせるかを考える。

同性婚、差別禁止、ダイバーシティという文脈で語れば、どのような結果になるのか。当会にとっても、今後の人口減が深刻な全国の市町村のLGBT研修に生かせる学びをさせて頂くことができました。

終了後、保護者のお一人が控室にお越しになり、人口減に悩む町を反映し、少子化対策の一環として、町が民間団体と協働して行っている「若者の出会いの場の提供」とLGBTという具体的なものがありました。活動をサポートしている皆さんの多くは善意の中高年の女性の皆さんとのことでした。

LGBT理解増進法(仮)の成立後にできるであろう政府の連絡会に図り、全国にあるこのような活動とLGBTへの配慮について、国が見解を示すように助言したいと約束しました。人口減が深刻な地域で、全国的に行われている施策ですから、各地が共通の認識を持つことが大事だと回答させて頂きました。

都市部と違いコミュニティが密な郡部での今回の研究会で、多くの課題が確認できた貴重な経験となりました。

以下は、那賀町立鷲敷中学校校長の吉成先生のご感想です。
先生の許可を得て紹介させて頂きます。

 

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那賀郡人権教育研究大会(講演会)を終えて

 那賀郡内の教職員からは,以前より性同一性障害などの性に関わる問題について,その内容理解が不十分であったり,教える方法がわからないや,自身の性について悩みを持つ児童・生徒の支援の在り方や周りの人たちへの指導について理解を深める必要性を強く感じているという声を聞いていました。そこで,今年度は教職員が性的マイノリティについての理解を深め,今後の指導に生かしていける講演会にと繁内幸治先生に講演の依頼をいたしました。

 学校では,研修の機会を確保し,学校全体で性的マイノリティの問題に取り組む。そして多様性を認め会える環境作りと児童生徒の学習の場の確保が課題です。そのためにもわれわれ教職員は,正しい基礎知識をしっかりと学ぶ必要があります。

  今回の繁内先生の講演は,「LGBT理解増進法」の成立に向けご尽力なさっている先生だからこその全国の教育機関のLGBTに関する正しい基礎知識や指針をお話いただいたと思います。教育に携わるものは,統一した同じ指針のもと,どの都道府県も同じ教育を進めていく必要があります。間違った理解が進むとつらい思いをするのは,児童・生徒です。今回,今までわれわれが研修してきた内容と一部相違があり,改めて正しい基礎知識の重要性を再認識いたしました。

 また,私自身は,先生の言葉のなかで,「生まれたままの姿でいいじゃないか」それを認める社会を作っていかなかければならない。多様性への理解を深めなければいけないという先生の強い信念に心を打たれました。今は,自分の体にメスを入れ容姿を変えることが多い世の中で、その社会の在り方に自分自身も疑問を持つことができました。また,LGBTの問題の完全解決を目指している先生の,差別解消がトップダウンにより禁止することで進めていく方法をとるのではなく、LGBTの問題は、マジョリティを非難するのではなく,相互理解と個人の尊重を大切にボトムアップし、LGBTの問題に理解増進を進めていくことで完全解決を焦らずゆっくりと一歩一歩進めていくという考えが心にすっと入ってきました。

  那賀郡では,LGBTの問題に関して,初めての講演会・研修会でした。参加者は,小・中・高の教職員と認定こども園の教員,保護者の方合わせて90名強の参加でした。郡内は教育熱心な若い先生方が多く,先生の熱い思いのこもった講演に,真剣にメモを取りながら講演に耳を傾けていたのが大変印象に残りました。

 先生におかれましては,お忙しい日程のなか,遠路徳島県那賀町までお越しいただき本当にありがとうございました。先生からご示唆いただいたことを基に今後も那賀町の教育を進めてまいりたいと思います。まだまだ未熟な私たちです。今回のご縁に甘えさせていただき今後もご指導いただければありがたいと思います。ありがとうございました。

                         那賀町立鷲敷中学校 吉成昭彦

厚生労働省で職員研修をさせて頂きました

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平成31年(2019年)19()に、当会代表理事厚生労働省大臣官房地方課での職員研修会講師をさせて頂きました。

今回の研修は、都道府県労働局にテレビ会議で同時配信されました。今後は、全国の労働基準監督署ハローワークなど800か所以上の地方の労働行政における職員研修でも活かして頂きます。

 

LGBTに関する基礎知識とともに、与党案として次の臨時国会への提出準備を進めている「LGBT理解増進法案(仮)」の理念野党案との違いについても説明させて頂くという当会にしかできない内容になっています

 

当会では、LGBT理解増進法の理念を基にした研修を行うためにDVDなどの研修資料を製作中です。ぜひ、当会の研修を受講して下さるようお願いします。

詳細は、後日、お知らせします。


一般社団法人 LGBT理解増進会
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岐阜県飛騨市の職員研修をさせて頂きました

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岐阜新聞

4月1日からパートシップ制度を予定していた都竹飛騨市長のお招きで、当会代表理事の繁内が幹部職員、議員等の研修をさせて頂きました。

パートシップ制度、同性婚を求める一方的な当事者の声が報道されている中で、当事者の現状と多様性についても言及させて頂きました。今後の市政の参考にして頂きたいと思います。

当日は、NHK岐阜、朝日新聞、読売新聞、岐阜新聞の各社の記者さんに取材を受けました。

NHKに続き、岐阜新聞さんがよい報道をしてくれました。https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20190514/3080001659.html

 

【以下、飛騨市長のFBから転載】

都竹 淳也 5月15日 15:53
<多様な性の理解を深めるためのリーダー研修 16:15〜>
 
LGBTについての理解を深めるための研修会を開催しました。市の管理職職員のほか、ほぼ全員の市議会議員、人権擁護委員など大勢の方々にご出席いただきました。

この研修、今年3月の市議会で、パートナーシップ証明導入に関し、予算の附帯決議という形で、市民の理解は様々であるので、実施にあたっては市議会に報告を求めるとの意見表明がなされたことを受けての取り組みです。

実際に、3月の市議会では、予算特別委員会で「この状況では、まず基本をやっていかない限り、先に進めないと考え、時間を置いて啓発をしっかり行っていく」旨を表明し、附帯決議を受けての閉会挨拶でも、この決議がもっと理解を深めるような啓発などの取り組みを行ってほしいとの趣旨であると受け止め、さっそく研修を開催していく旨、申し上げておりました。

講師を務めていただいたのは、一般社団法人LGBT理解増進会代表理事で、ご本人も当事者である繁内幸治さん。自民党性的指向性自認に関する特命委員会のアドバイザーもされており、今国会の提出に向けて準備が進んでいるLGBT理解増進法案にも大きく携わっておられます。

途中からの参加でしたが、LGBTのそれぞれの違いや意味、理解増進と差別禁止が異なること、配慮が必要なところはどこか、自治体がなすべきことなど、わかりやすく、また筋の通ったお話でした。
  
 
この講演に関しては、岐阜県5区選出の衆議院議員古屋圭司先生ご本人からも、お昼にお電話をいただきました。古屋先生は、自民党の「性的指向性自認に関する特命委員会」の委員長をされており、現在、法案提出に向けて最終段階の準備が進んでいること、LGBTの理解増進に向けての強いお気持ちを聞かせてくださいました。

法律の制定に力を入れて取り組んでいただいていることは、自治体にとっては追い風になるありがたいことです。
 
繁内さんに講師を依頼したのは、市議会での議論がメディアで報道されたことを聞かれた繁内さんがFacebookを通じて私にメッセージをくださったことがきっかけです。

すぐにLGBT理解増進会が出されている本を拝読し、差別禁止ではなく、理解増進の立場で、地道に着実に理解を広げていくというお考えに共鳴しました。
 
私は障がいのある方々の支援を市政の重点に据えていますが、その観点で「差別禁止」的なアプローチ、運動には若い頃から疑問を感じていました。差別はもちろんあってはならないことですが、それを禁止するということでは、心の中にモヤモヤと鬱屈した感情が残り、本当の意味で障がいのある人たちが地域で共生することにはつながらないからです。実際に、市内でも過去にそうした例がありました。
 
その文脈で、しっかりと理解を広げていくところから積み上げていこうというお考えは素晴らしいと感じました。
 
私自身は、幸せのカタチは人それぞれということを前提に、ハードルがあるなら取り除こうということをすることが目的で、LGBTの方々や内縁の夫婦等に対して、市単独の施策を適用していく際の手続きの一つとしてパートナーシップ証明があるとよいという考えなので、元々、その早期導入にはこだわっていません。

それよりも、徹底した啓発や研修等を通じて、性の多様性についての理解が広がることこそが理想だと思っています。
 
今日のご講演のあと、何人かにお話を伺ってみると、L・G・B・Tそれぞれの違いや何に配慮をしなければならないのか、逆に配慮をしなくていいことなど、目からウロコの連続だったという感想を一様に聞きました。大きな成果だと思いますし、手応えを感じました。
 
 
今後、国会での議論の動きも見極めつつ、さらに理解を深める取り組みを続けていきたいと思いますし、他の様々な人権に関するテーマを含め、同様のアプローチの中で、私たち自身もよく勉強しながら、学べる機会を作っていきたいと思っています。
 
 
ご講演の後、夜は繁内さんを囲んでの懇親会。この場でもお考えをじっくり拝聴し、とても勉強になりました。新たなご提案、アイディア、会うべき方などについてもご紹介をいただき、実りある時間でした。

 

一般社団法人 LGBT理解増進会
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文部科学省にて職員研修を行いました

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平成31年(2019年)3月25日(月)に、当会代表理事による、今年度2回目の文部科学省職員研修が実施されました。

今回の研修では、与党案として今国会への提出準備を進めているLGBT理解増進法案の理念などとともに、野党案との違いについても説明させて頂きました。
研修後には、多くのご質問を頂き理解を深めて頂けました。

 

当会では、LGBT理解増進法の理念を基にした研修を行うためにDVDなどの研修資料を製作中です。ぜひ、当会の研修を受講して下さるようお願いします。

詳細は、後日、お知らせします。


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