(一社)LGBT理解増進会・LGBT理解増進ネット(最新情報)

同性愛や性別違和など性的マイノリティの人々が、日本社会で自分らしく生きていけるための、すべての基礎となる理解増進法の制定を目指します。

2017年(平成29年)新年のご挨拶(世話人・繁内幸治)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 神戸も穏やかな元旦を迎えました。今年もしっかり努めたいと思います。
 
日本だけではなく、世界を見渡すと右傾化が見受けられます。右傾化は、排他、自国最優先の様相で、様々な変化が予想されるなか、違いを超える叡智が試されます。 変わりゆく時代にどう対応するか? 日本のLGBTはどの方向に動くか、本当に大事な年になりますが、一つ言えることは、自民党特命委の示した理解増進という方向性をより多くの皆さんにご理解を頂くことが本当に大事です。
 
特に当事者の皆さんにぜひ考えて欲しいのは、様々な政策で、与野党の賛否が割れて いることです。数えればきりがありません。 しかし、本当に幸いなことにLGBTについては、自民党特命委が示した理解増進の方向性は、十分に野党も賛成できる方向性だということです。LGBTの課題解消に向けて進むために、理解増進法という法律を成立させようと自民党特命委が動いている中で、それに水を差し、政争の具にされてしまって身動きが取れないのは本当に愚かだと私は考えます。 自民党内は、まだまだ理解が広がっていませんから、ここは、ぜひ、LGBTの当事者、理解者の皆様の後押しが必須です。それなくして何の前進もないと考えます。
 
LGBT政策は、やるやらないで対峙しているのではなく、何からやるかということが違っているだけという他の政策に比べると差異は本当に小さいと思います。このような状況を、小さな差異を政策の具にして広げようとすることに対してしっかり見極めが必要です。 野党も法案は提出したものの、党内の理解は必ずしも進んでいないのが現実でしょう。この現実を直視すれば、野党も理解増進法に賛成できるはずですし、そうすべきです。 私は、与野党が一致して、全会一致または、圧倒的多数で自民党案を成立させることが、日本のLGBTにとって得策であると考えます。
 
当事者は、欲張らず、急がず。 先ずは、理解増進の方向性を容認できるのかが試されます。自民党特命委は、いかなる譲歩もできません。譲歩すれば、自民党がまとまらないのです。つまりLGBTにとっては、まさにゼロ回答もあり得るのです。
 
今年は、まさに左派が極めて強いコミュニティの叡智が試されます。 最大の問題は、自民党ではなく、LGBT活動家の左派色だと言えるのです。 パラダイムが変わる中では、既知のリスクが発生します。読み違えれば、企業なら倒産です。 誰がどんな発言をするかをしっかりチェックして頂き、一人でも多くの皆さんと理解増進法を全会一致で成立させることを目標に、自民党のアドバイザーとして進めて参ります。
 
その第一歩が、新しく立ち上げる、『全国LGBT理解増進ネットワーク会議』です。多くの皆さんのご参加を心からお願いします。 小異を捨てて大同に付く。そんな一年になりますように。 皆さまお揃いでよいお正月をお過ごし下さい。
 
全国LGBT理解増進ネットワーク会議