2016年(平成28年)10月9日に大阪なんばで開催したカラフル連絡網(全国LGBT活動者の会)の勉強会で、性的マイノリティの法整備に向けた議論の機会を設けていただけました。
理解増進か差別禁止かという2つの大きな動きがありますが、直接意見を交わす機会は作れていませんでしたので、今回初めての顔合わせになりました。
差別禁止法を目指すLGBT法連合会さんから事務局長代理 綱島茜さん
理解増進法を目指すBASE KOBE代表の繁内幸治さん(自民党の性的指向・性自認に関する特命委員会でアドバイザー)
というキーパーソンの二人が登壇しました。
それぞれの思いを一方的に話してもらうのは30分づつとし、残り90分強は会場の皆さんも一緒に質疑応答してもらう展開としました。
自民党での動きや、なぜ差別禁止法が難しいのかといった話が詳しく聞けたり、超党派議連の話やLGBT支援のガイドラインについてなど、それぞれの動きや取り組みの流れが聞けました。
質疑の時間になると、だんだんと白熱していきます。
そちらのここが問題だ!といった指摘も出てきたりと参加の皆さんの中にも顔を赤く沸騰している方もちらほら。中身の濃い話のやりとりとなっていきます。
互いの違いやこだわり、社会からの見られ方など、ネット上では分からなかったところが見えてきた時間になったと思います。
最後に会場の方から、
どちらの動きもが切磋琢磨して、また様々な角度で社会に働きかけていくことで、実際の動きにも繋がっていくのではないか?といったまとめになるような意見が出ました。
それぞれの思いや意見は自由で良いと思いますが
コミニティとして、様々な意見のメッセージが発信されていないことは良くないと考えます。
保守の人からも応援を取り付けられるような発信もしていかないと、社会は変えられないでしょう。そのためにも理解増進法を求める動きが必要です。
全体としては、それぞれの考えを尊重し合い「LGBTコミニティの戦略として、いろんな動きをして行くんだ!」 そんなことを考えあった時間になったのではないかと思いました。
各地の活動団体の方々のほかに、人権団体の方や新聞記者の方などもじっくり聞きに来られてましたよ。
とはいえ、今回の企画は大変注目される内容だろうと思ったんですが、それほどに参加者が多く集まらなかったことが気にかかりました。 (写真は今回の勉強会の様子)
法整備に関わる問題ですので、主体的に自分たちの事を考えていくことが必要です。
(文責 エディ)